インド旅行をした際に感じたことの一つが、女性の一人歩きは少ないこと。圧倒的な男性優位の社会であること。
女性が1人でいるのを見かけたのは、学生さんや社会人が電車に乗っている時くらい。既婚者らしい女性は、自身の母親や義母と一緒に市場へ買い物へ行く。(おそらくです。年齢的にそう見えました。)夫やファミリーでお出かけをする。
特別な家庭に育ち、教育を受けた自立した女性にのみ自由がある、そんな印象でした。
男性ガイドとともにタージ・マハル観光をした際は、とても安心感がありました。インド旅行中は、レンタルインド人夫が欲しいとずっと感じていました。
カースト制度には詳しくはありませんが、インドにいる方の肌の色が白っぽい、黒っぽい、真ん中だとしたら···
薬局で店主へ歯磨き粉と石けんが欲しいと話すと、クイーンズイングリッシュで教えてくれました。見た目は、マーク・ザッカーバーグのような白い方でした。「〇〇、袋に入れて」と指示を出すと、真ん中肌の方が包んでくれました。
タージ・マハルのあるアグラーで食事をすると、真ん中肌①の方がオーダーを取り、真ん中肌②の方がお皿を並べ、真ん中①が料理を運んでくれました。トイレへ行くと、黒い方がドアを開けてくれました。
カースト制がいまだに残っていることを肌で感じました。
ニューデリー駅から地下鉄て10分くらいの場所にコンノートプレイスという、まぁまぁリラックスできるショッピング街があります。屋台で買ったカットフルーツを食べていると「ディディ」と言って4歳ぐらいのかわいくて身綺麗な女の子が私の膝に抱きついてきます。
新手の物乞いと感じましたが、かわいくて思わず体をその子の背中に手を回しそうになりました。近くに母親か親玉が隠れていて金品を要求されるかもしれない。また、食べ始めたばかりのカットフルーツや、底の方に隠れていた歯ごたえのあるニンジンや大根もあり、女の子を見てたくさんの子どもたちが集まってきても困ると感じて見て見ぬふりをすると、その子はどこかへ行ってしまいました。隣に座るカップルが小銭を渡していました。
その女の子に会う前に近くの雑貨屋さんから出ると、貧しい身なりの5歳くらいの痩せたはだしの男の子に声をかけられました。
物乞いかしらと思いましたが、そのまま通り過ぎました。
もう一度その雑貨屋さんを訪れてTULSIハーブティーとマレーシア産マンゴーの買い物をし、お店から出るとまた同じ痩せた男の子に声をかけられます。
さっきの女の子に何もしてあげられなかったからと、男の子に少額ルピー札を渡そうとすると、お店で何か買ってきてほしいとジェスチャーをして受け取ろうとしません。そうそう、地球の歩き方にのっていたっけ。お菓子を買ってきてほしいという子どもの事。
時刻は午後3時30分をすぎていました。暗くなる前にホテルに戻りたいと思っていたので、その子の役にはたてませんでした。
たくさんの人やバイク、オートリキシャ(バイクに荷台が付いたもの)、リキシャ(自転車に荷台が付いたもの)、車、時々牛が通る舗装されていない混沌としたホテル付近の道。付近の屋台で果物やフルーツジュースを買い、夕食代わりにする予定でした。生鮮食品が手に入るスーパーマーケットはホテル近くにはありません。近くにあるのは、インド料理店か屋台の食べ物屋さんだけです。ホテルのレストランはインド料理で、朝食もそこで食べていたのでもう、夕飯まではもういいかという印象でした。
インディラ・ガンディー空港付近には外資系の高級ホテルがあります。その近くの日本人の駐在さんが多く住む街にはショッピングモールや、スーパーマーケットがありそうでしたが、そこまで行くのもなんだかなあと感じていたのでした。
予想していた以上にハードモードのインド旅でした。
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